高裁の期日
最近、福岡高等裁判所に出かけることが増えました。
今週も期日2件のために高裁に行ってきました。日帰りでしたが、持って行くべき書類が多かったのでスーツケースを転がしていきました。
昨年度くらいからでしょうか、当事者が納得できるしっかりした和解案の提示や「スパッ」と切れるような判決が減っているというのが私の実感です。そのため、どちらかの当事者が諦めきれずに高等裁判所に事件が移行するのです。なかには、双方控訴という事件があったり、あるいは高裁で「振り出しに戻る」的に主張を整理し直されるケースもあります。これは一審裁判所の判決に問題があるからだと考えられます。 このように、高裁まで行かなければ事件を解決できないことのしわ寄せは、裁判所利用者である市民の皆様に及ぶことになります。いいことではありません。 弁護士の質については最近いろいろ言われていますが、裁判官についてはどうなのか、ということも考えてみていいように思います。
福岡地裁/高裁名物のカメの甲羅干し。春と秋に見ることができます。